フォルクスワーゲングループ時代(1998年〜)
1998年、ヴィッカースはロールス・ロイス(ベントレーを含む)の売却を決定、ドイツのフォルクスワーゲングループがその買収に成功した。この際、同じく買収を試みたBMWとのあいだにトラブルが生じたが、ベントレーについてはフォルクスワーゲンが所有、ロールス・ロイスは2002年までフォルクスワーゲンが生産・販売し、2003年1月からはその権利がBMWに移動することで決着した。
この年ベントレーは、フォルクスワーゲングループの高級車メーカーのアウディの開発による、EXP スピード8で、2年前にカムバックしたル・マン24時間レースにおいて、21世紀になってから初めての総合優勝を成し遂げている。なお、スピード8のルーツは、1999年のアウディR8ファミリーにおける、クローズドボディのR8Cとなる。
2004年に登場した2ドアクーペの「コンチネンタルGT」は、フォルクスワーゲン・フェートンと大幅なパーツ共有化を図られている。ベントレーの生産は2008年、史上最大である年間10,000台規模に成長した後、翌2009年には年間5,000台規模にまで急減した。
王室専用車
2002年にイギリス女王エリザベス2世即位50周年祝賀記念としてベントレー・ステートリムジンがイギリス自動車業界協会より進呈された。エリザベス2世女王の公務専用車として使用されている。ベントレーがイギリス王室のメンバーの私用車として使用されたことはあったが、元首の公務専用車として使用されたのは史上初めてのことである。
ル・マン復帰
2003年、アウディ・R8のコンポーネントを共用したスピード8でル・マン73年ぶりの総合優勝を果たした。
車種一覧
- アルナージ(1998年-2009年)
- ユーノディエール (1999年)
- ステートリムジン (2002年)
- コンチネンタルGT (2003年-)
- コンチネンタル・フライング・スパー (2005年-)
- アズール (2006年-)
- コンチネンタルGTC (2006年-)
- コンチネンタルGTスピード (2007年-)
- ブルックランズ (2008年-)
- コンチネンタル・フライング・スパー・スピード (2008年-)
- コンチネンタルGTCスピード (2009年-)
- アズールT (2009年-)
- アルナージ・ファイナルシリーズ (2009年)
- コンチネンタル・スーパースポーツ (2009年-)
- ザガート GTZ (2009年)
- ミュルザンヌ (2010年-)